ページの先頭です

【生命環境科学研究科】 本学の教員が 日本栄養・食糧学会 学会賞 を受賞しました

[2022年2月3日]

 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻の亀井康富 <教授>が下記のとおり受賞しました。

           記

1 受賞者
  生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 亀井康富 <教授>

2 受賞内容
  日本栄養・食糧学会 学会賞
  (今年度受賞者3件)

3 受賞研究題目
  「骨格筋機能における遺伝子発現制御機構に関する研究」

4 受賞(研究)の業績要旨

 受賞者の研究内容は大きく3つに分けられます。1)脂溶性ビタミン類の分子機序に関する研究、2)骨格筋代謝と遺伝子発現に関する研究、3)DNAメチル化を介した骨格筋形成のエピジェネティクス制御に関する研究です。

1)脂溶性ビタミン類の核内受容体の作用機序解明
 受賞者は、ビタミンAやビタミンDといった脂溶性ビタミン類の核内受容体には複数のタンパク質(転写調節共役因子)が相互作用し、遺伝子発現制御を行うことを発見しました。この結果をCell 85: 403-414, 1996に筆頭著者として発表しました。この研究成果により平成18年度 日本栄養・食糧学会奨励賞を受賞しました。

2)骨格筋代謝と遺伝子発現に関する研究
 受賞者は、骨格筋萎縮時に転写調節因子FOXO1が顕著に発現増加することから、遺伝子改変マウスを用いた解析により、FOXO1が筋萎縮を引き起こす原因であることを発見しました。FOXO1の活性を指標に筋萎縮を予防しうる食品成分を探索する系を開発し、ビタミンDを含む複数の食品成分が筋萎縮を抑制しうることが示唆されました(JNSV 64:229-232, 2018)。
 受賞者は転写調節因子PGC1βをクローニングし、骨格筋でエネルギー消費を活性化・抗肥満作用を有することを見出しました。また網羅的な遺伝子発現・代謝産物解析によりPGC1αが運動時の骨格筋代謝に欠かせないことを見出しました。さらに大豆イソフラボンがPGC1を介して、抗肥満や運動能力活性化に働く可能性が示されました(JNSV 66: 502-507, 2020:総説 )。

3)DNAメチル化を介した骨格筋形成のエピジェネティクス制御に関する研究
 受賞者は筋萎縮時にDNAメチル化酵素・Dnmt3aの発現が減少し、筋再生に重要な働きを持つ筋幹細胞の分化を抑制することを見出しました。そして筋萎縮時における筋再生能低下(転倒・筋損傷からの回復の遅れ)のメカニズムをDNAメチル化酵素により説明できる可能性を初めて提唱しました。

5 授賞式
 表彰式および受賞講演は第76回学術大会(令和4年6月10日)(神戸ポートピアホテル)において行われます。

日本栄養・食糧学会 学会賞について
 栄養科学または食糧科学に関する基礎的あるいは応用的学問分野において顕著な業績のあった者で、現在も研究に従事している者を対象とします。

お問い合わせ

京都府立大学 大学院 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 分子栄養学研究室

【生命環境科学研究科】 本学の教員が 日本栄養・食糧学会 学会賞 を受賞しましたへの別ルート

Copyright (C) Kyoto Prefectural University All Rights Reserved.