日本の提案により資源循環型社会の実現に資する木材・プラスチック再生複合材(WPRC)の
環境仕様に関する国際標準(ISO 20819:木材・プラスチック再生複合材‐環境仕様)が発行されました。
これにより、環境性能に優れた日本製品の国際市場での適正な評価と一層の普及拡大が期待されます。
(一社)日本建材・住宅設備産業協会内にWPRCメーカー、大学、試験・研究機関等のメンバーからなる
国内委員会を設置し、JIS A 5741(木材・プラスチック再生複合材)を基に原案の作成を進め、
平成27年5月にISO(国際標準化機構)/TC61(プラスチック)/SC11(製品)へ本規格を提案致しました。
その後、諸外国の専門家と議論・調整を重ねてきた結果、平成30年3月に国際標準として発行されました。
なお、本学生命環境科学研究科(生命環境学部 森林科学科)の古田 裕三 教授および神代 圭輔 助教は
それぞれ国内委員会の委員長および委員として、JIS A5741、JIS A 5742、JIS A 1456などの
日本工業標準を作成するなど、長年にわたり中心的なメンバーとして標準化活動に参画してきました。
今回、これまでに作成した日本工業標準を基に、原案の作成、国際会議への参加、諸外国の専門家との
議論・調整などについて中心的な役割を果たし、国際標準(ISO 20819)の発行に貢献致しました。
(参考)
〇経済産業省 ニュースリリース 平成30年4月3日(火)公表
「グリーン建材(木材・プラスチック再生複合材(WPRC))に関する国際標準が発行されました~日本発の国際標準を発行、海外市場の獲得に向けて~」
http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180403003/20180403003.html
〇(一社)日本建材・住宅設備産業協会
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会は、建材・住宅設備産業及び建材・住宅設備機器に関する情報の収集、提供、調査・研究、良質な建材・住宅設備機器の普及及び啓発等を行うことにより、建材・住宅設備産業の基盤整備及び振興を図り、もって我が国産業の発展と国民生活の向上に寄与することを目的とした協会です。