生命環境科学研究科・桑波田 雅士准教授が「2014年度日本アミノ酸学会科学・技術賞」を下記のとおり受賞されましたのでお知らせします。
1 受賞者
生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 桑波田 雅士 准教授
2 受賞内容
2014年度日本アミノ酸学会 科学・技術賞(今年度受賞者2件)
3 受賞研究題目
「アミノ酸・ペプチドの病態栄養管理への応用に関する研究」
4 受賞研究の業績要旨
代償性肝硬変患者に対する栄養療法の検討を目的として、分岐鎖アミノ酸(Branched-chain amino acids: BCAA)早期投与の効果を慢性肝障害モデルラットで検討し、血漿ALT活性の上昇抑制、肝臓アポプトーシスの誘導抑制、酸化型アルブミン比率の上昇抑制など、早期BCAA補充栄養療法の有効性を示唆した。また、既存経腸栄養製品の成分として利用されているゼラチン加水分解物の摂取が、肝障害モデルラットの病態改善効果、糖尿病モデルラットの血糖上昇抑制効果を示すことを見出し、現在、その詳細な作用機構に関する検討を進めている。
このようなアミノ酸やペプチドの機能性に関する基盤的研究は、新規経腸栄養製品の開発や臨床現場における病態栄養管理の進展に大いに貢献できると考える。
5 授賞式
平成26年11月8, 9日、東京農業大学(世田谷キャンパス)で開催された「日本アミノ酸学会第8回学術大会(JSAAS2014)」において、授与式及び受賞者講演が行われた
日本アミノ酸学会 科学・技術賞について
アミノ酸および関連分野の研究を推進している若手会員(授賞年の4月1日現在45歳未満)の研究成果を表彰し、将来の活躍を期待するもの。(毎年2件以内)