生命環境科学研究科では、全国中小企業団体中央会の支援により、農業分野における付加価値の高い新商品の生産と、商工業分野における流通・消費者ニーズを踏まえた販売戦略の双方を構築・実践できる人材を育成することを目的として、「きょうと農商工連携等人材育成のための研修・実習講座」を開催しています。
10月10日(土)には、第1回の視察研修として、京丹後市の農業法人を2か所視察しました。22名の研修生とともに、京丹後米のおにぎりを試食しながら、まずは「農事組合法人日本海牧場」を目指しました。日本海牧場は、食品の生産履歴を消費者に正確に認定していることを保証するJAS認定牧場として登録されており、京丹後の豊かな自然の中で、和牛を放牧肥育しています。研修生は、起伏のある牧場を移動しながら現場を視察し、生産履歴管理に関する様々なポイントを研修しました。
続いて、久美浜町でエコファーミングを実践している「株式会社エチエ農産」を訪問しました。エチエ農産では、コシヒカリや京野菜の有機栽培に取り組み、消費者への直販を行っています。畑を散策しながら、有機栽培のコツや問題点、品質維持の難しさ等についていろいろなお話を伺いました。また、移動の車中では、車窓にひろがる田んぼを眺めながら、京都府農林水産技術センター・丹後農業研究所の大橋主任研究員から、今年の京丹後米の作況や、温暖化の米作りへの影響等についての興味深い説明を伺いました。
10月24日(土)には、食の安全および京野菜についての集中的な講義を、31日(土)には、生命環境学部附属農場での研修を予定しています。
なお、この研修については、まだ数名の余裕がありますので、ご興味のある方はこちらから受講申し込みをしてください。